パブロ・ピカソ《海辺の母子像》

お正月のNHKのニュース番組でピカソの《海辺の母子像》が取り上げられ、
ポーラ美術館から中継されていました。(別に生中継じゃなくても・・・)

《海辺の母子像》には以前から

下に何かあるゾッ!!

といわれていたそうです。

東京文化財研究所の協力のもとX線調査を実施した結果、
「とても綺麗な女性の肖像画」がその下に描かれているということが判明し、
また、その女性に用いられた色が
《海辺の母子像》の下地の色として効果的に機能しているとのことでした。

番組では、X線写真のパネル紹介とともに学芸員の方の解説も中継され、
とても興味深い内容でした。

現在はわかりませんが番組放送時においてはこの作品は展示されておらず、3月からポーラ美術館(箱根)で開催される「ピカソ 5つのテーマ」という企画展でX線写真のパネルと共に展示されるとのことでした。

 

ポーラ美術館:入口昨年、ポーラ美術館の印象派展を観に行った時、
常設展示室にこの作品は展示されていたと思います。(たぶん・・・)
(もともと、記憶力には自信が無いのですが)
「ふ~ん・・・」という感じで軽く流してしまった気がするので
よく覚えていません・・・
(もし、その時は展示されていなかったのであれば、記憶違いですね・・・)
でも、観たような気がします。



昨年、黒田記念館(=東京文化財研究所)で、黒田清輝の《湖畔》《智・感・情》をX線写真のパネル展示と共に鑑賞しましたが、とても興味深い内容で「こういう学術的な展示も面白くていいなぁ~」という風に感じていました。そういう意味でも、今回のピカソ展はとても期待できそう。

 

しかし、箱根は遠い・・・

(時間的にも経済的にも厳しいなぁ・・・)

年末に箱根の温泉ホテルの宿泊優待券を頂いたものの、

「今年は行けなさそうだなぁ~」

なんて思っていました。

 

すると、

先日の「渋谷で出会う ポーラ美術館の印象派コレクション展」の会場に

「ピカソ 5つのテーマ」展のチラシが !Σ( ̄□ ̄;)


 

チラシ「表」『人、物、そして自らを変幻自在に描き、絵画のあらゆる可能性を開拓したピカソ。ポーラ美術館では、「青の時代」の《海辺の母子像》、「キュビスム時代」の《裸婦》をはじめ、青年期から晩年にいたるまでさまざまに変貌を遂げるピカソの代表作を収蔵しています。本展覧会は、当館のコレクションからピカソの全作品を一挙公開し、ピカソに影響を与えたポール・セザンヌと、盟友ジョルジュ・ブラックの絵画とともに、5つのテーマをとおして20世紀最大の芸術家ピカソの創造の源に迫ります。』


チラシ「裏」1 青の時代 バルセロナ-パリ
青のカンヴァスに秘められた世紀末の都市風景と青春の軌跡
2 キュビスムの誕生 オルタ・デ・エブロ
絵画を小さな面の集積へと解体し再構築したキュビスムの到達点
3 ピカソとブラック 静物
物を主題に二次元の空間に挑んだピカソとブラックの冒険
4 聖愛と俗愛 ピカソと女性
愛の象徴である女性像を多様な様式でとらえた画家の身体表現
5 ピカソ、スペインの伝統
故国スペインを見つめ続けた画家とスペイン絵画の伝統
                                (展示替えあり)


ポーラ美術館(http://www.polamuseum.or.jp/

 

 

行きたくなってきた・・・

 


~追記~

3月18日にポーラ美術館からハガキが届きました。

「ピカソ 5つのテーマ」展、開催案内の通知です。

ハガキの裏面はチラシの表にある《海辺の母子像》です。(^o^)丿

このハガキで2名まで300円引き(大人:1800円→1500円)だそうだ。

(招待券の方が良かったな・・・ボソッ)

やっぱり、300円につられちゃうのかなっ ププッ ( ̄m ̄*)

この記事へのコメント

りゅう
2006年02月07日 20:57
>空さん、nice!ありがとうございます。v(・_・) ブイッ
TaekoLovesParis
2006年02月08日 08:13
行きたくな~る、行きたくな~るですね。
今、pola美術館のサイト見てきました。
いつもちょっとワクワクする情報、ありがとうございます。
りゅう
2006年02月08日 21:15
>TaekoLovesParisさん、nice!&コメントありがとうございます。
そうなんですよ!!「行きたくな~る、行きたくな~る♪」
「彫刻の森美術館も行きたくな~る♪」なんです!!(=^_^=) ヘヘヘ
はむこ
2006年02月11日 15:07
ポーラ美術館は行ったことがないですけど、りゅうさんの掲載されている
写真を見る限り、美しい美術館のようですね。絵画共々、建築にも惹かれて
しまいました!時間がとれたら、行ってみたいです~♪
箱根の美術館へは「ガラスの森美術館」に行ったことがありますが、そこも
ガラスのオブジェやステンドグラスなど見所が満載で楽しかったですよ~*
りゅう
2006年02月12日 00:02
>はむこさん、nice!&コメントありがとうございます。
02年に開館した「ポーラ美術館」はガラス張りのとても綺麗な美術館ですよ。
素晴らしい作品群はもちろん、建物も必見です。
「ガラスの森美術館」、とても綺麗な美術館で好評ですよね。
気にはなっているのですが、なかなか…ん~行きたくなってきました!!
2006年02月12日 10:09
絵の下に絵。
ピカソってば、やりますねっ!(* ̄m ̄)ぷっ
でも何でそんなことしたのか気になりますよねっっ
そういうところから絵画の興味が広がるのでしょうか?ヾ( ̄ー ̄)ゞ
りゅう
2006年02月12日 13:21
>空さん、こんにちは。
若くてお金が無い時代、カンヴァスの使い回しをしていたというのが有力説のようです。でも、そこは「女好きのピカソ」のこと。好きだった(憧れていた?)人や別れた(捨てた?)女という説も・・・いやん (*ノノ*)

(遠い目で・・・)
そういえば、子供の頃はよく絵を描いていたなぁ~。
どうなったかな~ アノ(学校の)机・・・ (*^m^*) ムフッ
TaekoLovesParis
2006年04月21日 23:57
りゅうさん、こんばんは
ようやくポーラ美術館へ行ってきました。その記事にりゅうさんのここを
リンクさせていただきました。私が長々書くより、りゅうさんのここを読んだ
ほうがいいと思って。
りゅう
2006年04月22日 23:44
>TaekoLovesParisさん、こんばんは。(^o^)丿
ポーラ美術館はとても綺麗で素敵ですね!!
美術館そのものが印象派のよう。
上の入口の写真は携帯のカメラで撮ったものですが、
この奥行き、消失点がお気に入りです。(山の斜面も!!)
ピカソ展行きたい・・・もちろん彫刻の森美術館のピカソ館も。
サンフランシスコ人
2007年12月13日 02:31
ピカソの素晴らしい作品が、ロサンゼルスの美術館に寄附されたみたいです。
りゅう
2007年12月13日 21:53
>サンフランシスコ人さん、コメントありがとうございます(^o^)丿
おおっ!ピカソ!! キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
とっても気になります♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
サンフランシスコ人
2008年01月30日 07:57
寄附されないみたいです。 所有者が、やめたみたいです。
のです。

残念!
りゅう
2008年01月31日 21:25
○サンフランシスコ人さん、コメントありがとうございます(^o^)丿
個人財産である以上その処分は所有者の自由ですので、
止むを得ないのではないでしょうか。
企画展で貸し出されるかもしれませんね。
サンフランシスコ人
2008年02月01日 03:00
昨日の大ニュース!

一方、 サンフランシスコでは、(別の)所有者が現代美術専門の美術館を寄附するみたいです。
りゅう
2008年02月01日 23:41
○サンフランシスコ人さん、コメントありがとうございます(^o^)丿
太っ腹ですね~ヾ( ̄ー ̄)ゞ
サンフランシスコ人
2008年02月02日 06:29
「太っ腹ですね」

なんと新美術館の建設費だけでも、最低100億円!!!

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