おやすみラフマニノフ
先日pistacciさんからご紹介していただいた本です。
映画化された、『このミス』大賞「さよならドビュッシー」の第2弾。
昨年のドビュッシー展は逃してしまいましたが、
ラ・フォル・ジュルネでラフマニノフをたくさん聴きました。
ということで、ドビュッシーはよくわからないからラフマニノフを。秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。 (Amazonより)
サラッと読めて楽しかったー
謎解きは読んでいる途中で想像がつく部分もあれば、全く想像できない部分もあり。
全部わかったらつまらないし、全然わからなくてもつまらない。
わかるようでわからない、意外な展開もあり。
だから、引き込まれるのかも♪
まさに、一気読み。
数日後、あらためて読み直した。
挿絵があるわけではないのだが登場人物の顔や声がイメージでき、
さくっと本の中に入っていけた。
キャラクター設定や役割などで微妙にのだめカンタービレとかぶる部分なんかもあったが、
場面設定が音大だから、止むを得ないのかな。
まぁ、だから、親しみやすさを感じて入りやすかったんだけど。
演奏場面の記述がとても素晴らしかった。
曲の展開、進行ををこんなふうに表現できるとは。
ラフマニノフの演奏についてはもちろんだが、
特に、私の大好きなチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は興奮した。
この曲は、少し前にヒラリー・ハーンのCDを借りて聴いていたので、
まだ頭に音が残っていたこともあり、体が熱くなった。
もっとも、この本の中で表現されている熱い熱い演奏は、
ヒラリー・ハーンよりもアンネ=ゾフィー・ムターの方がイメージとしてはあってるけど。
岬先生と晶が出会う場面は偶然だったとは思うが、
以前から岬先生は晶の才能が気になっていたんじゃないのかなぁ。
それまであまり接点がなかったというだけで。
練習室の前を通りかかった際なんかに音を耳にしたりして。
晶が学長の孫娘と付き合っていたということもあり、顔も知っていただろうし。
コンクールに出してもらえずくすぶってるなんて話を他の生徒から聞いていたかもしれない。
ラフマニノフがメインではあるけれど、
冒頭からベートーヴェンのピアノ協奏曲『皇帝』が出てきたりと、
いろいろな作曲家、いろいろな曲が出てきて楽しい。
前作のドビュッシー、次作のショパンも読んでみようと思う♪
☆巻末に掲載されてた参考CD☆
ラフマニノフを中心に、早速、聴いてみようと思います♪

パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番「ラ・カンパネッラ」
- アーティスト: パガニーニ,デュトワ(シャルル),アッカルド(サルヴァトーレ),ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: CD

- アーティスト: ミルシテイン(ナタン),チャイコフスキー,メンデルスゾーン,アバド(クラウディオ),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2012/05/09
- メディア: CD
シリーズ読破も目指そうではないか♪

さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 中山 七里
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 文庫
この記事へのコメント
演奏や楽曲に詳しいと、より楽しめるのですね。さすがです。
私の感想がお恥ずかしい(≧∇≦)
でもやっぱり作者の表現力は見事なのですね〜。
「・・・ドビュッシー」でもそうでしたが、岬先生を介しての登場人物がいろんな形で顔を出してるので、続きのシリーズも読んで見たいと思います。
私はラフマニノフの曲のイメージが湧きません^^;
聴いたら、これか~!って思うでしょうが(笑)
あのドラマのおかげで上野樹里はいまだに他の役を演じててものだめにしか見えないんですが。
この本、ちょっと読んでみますかね。
みいが亡くなって1ヶ月過ぎました。今は娘の家のメグたんを預かってるんだけどいたずらっ子で振り回されてます(=^^=;;
これは面白いですよー♪
ゼヒゼヒ。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
私もシリーズ読破を目指そうと思います。
○pistacciさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
落ちこぼれたのなんのって言いながら、冒頭の練習室にいた5人がオーディション後にストラディバリウスを含めた希少楽器の使用を許可されているあたり、個性は強いもののやはり実力派が揃っていたんだなぁと。
そこに岬先生がからんでくると・・・みたいな♪(^_^)
謎解きも演奏も読んでいて楽しかったです。
その後の初音さんとの関係も気になりますね♪
シリーズの中で何か出てくるのかなぁ。読まなきゃ。
素敵な本、ありがとうございました♪(^_^)
○kuwachanさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
ラフマニノフ、ロマンチックな曲が多いですよー
ゼヒゼヒ、読んで、聴いて、新しい世界を開拓してみてください♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
○雅さん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
私のように音楽に縁のない人間には、
音大という非日常の世界はとても興味深いところなので、
いろいろ新鮮な事が多くて楽しかったです。
ちなみに私の中でも上野樹里はのだめです♪(* ̄m ̄) プププッ
○くみみんさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
ドビュッシー、それなりに曲は聴いているのですが、
よくわからないんです・・・(>_<)
でもこの本は楽しそうなので、読んでみようと思います。
新年のご挨拶にと思いご訪問したところ、衝撃的な記事で凹みました。。。
みいちゃんのいたずらっ子精神はメグたんが見事に継承しているようですね。メグたん報告楽しみにしております♪(^_^)
○にいなさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○Inatimyさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○uminokajinさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○naonaoさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○春分さん、はじめまして。nice!ありがとうございます(^o^)丿
○TaekoLovesParisさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○SORIさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
○徒然なるままに・・・さん、TBありがとうございます(^o^)丿
されていないから、読まないと、です。映画を見たおかげで、本文、
コメントに書かれていることが理解できるようになりました。
シリーズ化されているにもかかわらず、
順番を無視していきなり「ラフマニノフ」から読んでしまいました。
神尾舞子のキャラが妙にヴァイオリニスト神尾真由子さんとかぶり、
完全に神尾真由子さんに置き換えて読んでいました。
先日、「要介護探偵の事件簿」も読みましたよ♪
今度は「ドビュッシー」を読もうと思います!
これにも面白いキャラいるかなぁ。楽しみ楽しみ。
本文に続き、またまた宣言しちまったぜぃ。
意地でも読まなきゃ。ヾ( ̄ー ̄)ゞ