ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち
29日にヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展を観に行きました。

国立新美術館、今年3回目。
大原美術館展(おでかけ記録)
(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2016-03-08)
ルノワール展(おでかけ記録)
(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06)
今回はダリ展はパスしてヴェネツィア展のみ。
ダリ展は11月か12月あたりに。

図録を購入したら、この受胎告知のポスターをいただきました。
やったね!最初の作品はジョヴァンニ・ベッリーニ。渋谷の時もそうだった。
ヴェネツィア派を語るうえで欠かせないとても重要な画家ということなのでしょう。
カルロ・クリヴェッリは2点、並べて展示されていた。
左に《聖セバスティアヌス》、右に《福者ヤコポ・デッラ・マルカ》。
《聖セバスティアヌス》は光輪、《福者ヤコポ・デッラ・マルカ》は光線が描かれている。光輪と光線の使い分け・描き分けってどういう意味なんだろう?
気になる、気になる、気になる・・・
《聖セバスティアヌス》、これだけ矢が刺さっていても生きているのは、急所は外れているからだそうだ。まじかよ・・・(-_-;)

【左】《聖セバスティアヌス》 【右】《福者ヤコポ・デッラ・マルカ》
アントニオ・デ・サリバ(別名アントネッロ・デ・サリバ)《受胎告知の聖母》、マレスカルコ(本名ジョヴァンニ・ブオンコンシーリオ)に帰属《受胎告知の聖母》は受胎告知の場面を正面から描いたもの。つまり、大天使の視点。

マレスカルコ(本名ジョヴァンニ・ブオンコンシーリオ)に帰属《受胎告知の聖母》
ティツィアーノ《聖母子》はとても綺麗で優しく温かさを感じた。今にも動き出しそうなリアルさ立体感を感じた。《受胎告知》は410㎝×240㎝という祭壇画。聖堂からやってきた。圧倒された。こちらもとても綺麗で優しく温かい。深い精神性を感じる。大原美術館展のエル・グレコ《受胎告知》はドラマティックで格好いい動的作品だったが、こちらは神々しく静か。空いてて良かった~♪はい、ぽか~んと口を開けてつっ立ってたのは私です。この2点は本当に素晴らしく、魅了された。これ、何時間でも見ていられるなぁ。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《聖母子(アルベルティーニの聖母)》

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《受胎告知》
展示の最後はパドヴァニーノ(本名アレッサンドロ・ヴァロターリ)《死せるキリストと3人の天使》という作品。綺麗な天使♪幻想的というか幽玄というか、なんかとても気になった作品。

パドヴァニーノ(本名アレッサンドロ・ヴァロターリ)《死せるキリストと3人の天使》
作品数は57点と少なめ。前半に気に入った作品が多かった。
その前半は受胎告知、聖母子が多かった。
また、聖ヒエロニムスも多数。聖ヒエロニムスはライオンつき。
やはりヴェネツィアということでライオンは人気があるのかも。




図録&受胎告知のポスター
ポスターは折らずに筒形にしてくれたら良かったのに。

「エルミタージュ美術館所蔵 イタリア・ルネサンス美術展 フィレンツェとヴェネツィア」(国立西洋美術館:1999)
「ヴェネツィア絵画のきらめき展」(Bunkamuraザ・ミュージアム:2007)
(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2007-10-16)
「世界遺産『ヴェネツィア展』 魅惑の芸術-千年の都」(江戸東京博物館:2011)
(※お出かけ記録)(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2011-11-06)
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」(国立新美術館:2016)
「日伊国交樹立150周年特別展 アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」
2016年7月13日(水)~10月10日(月)
国立新美術館(http://www.nact.jp/)
公式サイト(http://www.tbs.co.jp/venice2016/)
「アカデミア美術館は、ヴェネツィアの美術アカデミーが管理していた諸作品を礎として、1817年に開館しました。14世紀から18世紀にかけてのヴェネツィア絵画を中心に、約2000点を数える充実したコレクションを有しています。日本とイタリアの国交樹立150周年を契機として、このたび同館の所蔵品による本邦初の展覧会が実現する運びとなりました。テーマは、ルネサンス期のヴェネツィア絵画です。ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。
本展では、選りすぐられた約60点の名画によって、15世紀から17世紀初頭にいたるヴェネツィア・ルネサンス絵画の展開を一望します。ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日します。また、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されることも、本展の大きな見どころとなるでしょう。ヴェネツィア絵画の歴史のなかでルネサンス期に焦点を絞った展覧会は、国内ではほとんど例がありません。この貴重な機会に、水の都ヴェネツィアのルネサンスを彩った名画の数々を、ぜひご堪能ください。(公式サイトより)」


来年、東京都美術館でもヴェネツィア展が開催される。
行かなきゃ。
「日伊国交樹立150周年記念 ティツィアーノとヴェネツィア派展」
2017年1月21日(土)~4月2日(日)
東京都美術館(http://www.tobikan.jp/)
公式サイト(http://titian2017.jp/)
「水の都ヴェネツィアは、15世紀から16世紀にかけて海洋交易により飛躍的に繁栄し、異文化の交わる国際都市として発展を遂げるなかで、美術の黄金期を迎えます。政庁舎や聖堂、貴族の邸宅のための絵画まで、公私の場のためにさまざまな主題の絵画が制作され、明るい色彩と自由闊達な筆致、柔らかい光の効果を特徴とする、ヴェネツィアならではの絵画表現が生み出されました。本展は、ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノを中心に、黄金期を築いた多様な芸術家たちの絵画をとおして、ヴェネツィア・ルネサンス美術の特徴とその魅力を紹介します。 」

国立新美術館、今年3回目。
大原美術館展(おでかけ記録)
(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2016-03-08)
ルノワール展(おでかけ記録)
(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06)
今回はダリ展はパスしてヴェネツィア展のみ。
ダリ展は11月か12月あたりに。

図録を購入したら、この受胎告知のポスターをいただきました。
やったね!最初の作品はジョヴァンニ・ベッリーニ。渋谷の時もそうだった。
ヴェネツィア派を語るうえで欠かせないとても重要な画家ということなのでしょう。
カルロ・クリヴェッリは2点、並べて展示されていた。
左に《聖セバスティアヌス》、右に《福者ヤコポ・デッラ・マルカ》。
《聖セバスティアヌス》は光輪、《福者ヤコポ・デッラ・マルカ》は光線が描かれている。光輪と光線の使い分け・描き分けってどういう意味なんだろう?
気になる、気になる、気になる・・・
《聖セバスティアヌス》、これだけ矢が刺さっていても生きているのは、急所は外れているからだそうだ。まじかよ・・・(-_-;)


【左】《聖セバスティアヌス》 【右】《福者ヤコポ・デッラ・マルカ》
アントニオ・デ・サリバ(別名アントネッロ・デ・サリバ)《受胎告知の聖母》、マレスカルコ(本名ジョヴァンニ・ブオンコンシーリオ)に帰属《受胎告知の聖母》は受胎告知の場面を正面から描いたもの。つまり、大天使の視点。

マレスカルコ(本名ジョヴァンニ・ブオンコンシーリオ)に帰属《受胎告知の聖母》
ティツィアーノ《聖母子》はとても綺麗で優しく温かさを感じた。今にも動き出しそうなリアルさ立体感を感じた。《受胎告知》は410㎝×240㎝という祭壇画。聖堂からやってきた。圧倒された。こちらもとても綺麗で優しく温かい。深い精神性を感じる。大原美術館展のエル・グレコ《受胎告知》はドラマティックで格好いい動的作品だったが、こちらは神々しく静か。空いてて良かった~♪はい、ぽか~んと口を開けてつっ立ってたのは私です。この2点は本当に素晴らしく、魅了された。これ、何時間でも見ていられるなぁ。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《聖母子(アルベルティーニの聖母)》

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《受胎告知》
展示の最後はパドヴァニーノ(本名アレッサンドロ・ヴァロターリ)《死せるキリストと3人の天使》という作品。綺麗な天使♪幻想的というか幽玄というか、なんかとても気になった作品。

パドヴァニーノ(本名アレッサンドロ・ヴァロターリ)《死せるキリストと3人の天使》
作品数は57点と少なめ。前半に気に入った作品が多かった。
その前半は受胎告知、聖母子が多かった。
また、聖ヒエロニムスも多数。聖ヒエロニムスはライオンつき。
やはりヴェネツィアということでライオンは人気があるのかも。







図録&受胎告知のポスター
ポスターは折らずに筒形にしてくれたら良かったのに。

「エルミタージュ美術館所蔵 イタリア・ルネサンス美術展 フィレンツェとヴェネツィア」(国立西洋美術館:1999)
「ヴェネツィア絵画のきらめき展」(Bunkamuraザ・ミュージアム:2007)
(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2007-10-16)
「世界遺産『ヴェネツィア展』 魅惑の芸術-千年の都」(江戸東京博物館:2011)
(※お出かけ記録)(http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2011-11-06)
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」(国立新美術館:2016)
「日伊国交樹立150周年特別展 アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」
2016年7月13日(水)~10月10日(月)
国立新美術館(http://www.nact.jp/)
公式サイト(http://www.tbs.co.jp/venice2016/)
「アカデミア美術館は、ヴェネツィアの美術アカデミーが管理していた諸作品を礎として、1817年に開館しました。14世紀から18世紀にかけてのヴェネツィア絵画を中心に、約2000点を数える充実したコレクションを有しています。日本とイタリアの国交樹立150周年を契機として、このたび同館の所蔵品による本邦初の展覧会が実現する運びとなりました。テーマは、ルネサンス期のヴェネツィア絵画です。ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。
本展では、選りすぐられた約60点の名画によって、15世紀から17世紀初頭にいたるヴェネツィア・ルネサンス絵画の展開を一望します。ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日します。また、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されることも、本展の大きな見どころとなるでしょう。ヴェネツィア絵画の歴史のなかでルネサンス期に焦点を絞った展覧会は、国内ではほとんど例がありません。この貴重な機会に、水の都ヴェネツィアのルネサンスを彩った名画の数々を、ぜひご堪能ください。(公式サイトより)」

ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち: (世界の名画シリーズ)
- 出版社/メーカー: 楽しく読む名作出版会
- 発売日: 2016/07/10
- メディア: Kindle版

カルロ・クリヴェッリ画集 (ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ)
- 作者: カルロ・クリヴェッリ
- 出版社/メーカー: トレヴィル
- 発売日: 1995/10
- メディア: 単行本
来年、東京都美術館でもヴェネツィア展が開催される。
行かなきゃ。
「日伊国交樹立150周年記念 ティツィアーノとヴェネツィア派展」
2017年1月21日(土)~4月2日(日)
東京都美術館(http://www.tobikan.jp/)
公式サイト(http://titian2017.jp/)
「水の都ヴェネツィアは、15世紀から16世紀にかけて海洋交易により飛躍的に繁栄し、異文化の交わる国際都市として発展を遂げるなかで、美術の黄金期を迎えます。政庁舎や聖堂、貴族の邸宅のための絵画まで、公私の場のためにさまざまな主題の絵画が制作され、明るい色彩と自由闊達な筆致、柔らかい光の効果を特徴とする、ヴェネツィアならではの絵画表現が生み出されました。本展は、ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノを中心に、黄金期を築いた多様な芸術家たちの絵画をとおして、ヴェネツィア・ルネサンス美術の特徴とその魅力を紹介します。 」
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